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糸井 「どうやったら、お金が入るんだろう」
ということについては、なにか考えてましたか?
赤瀬川 いや‥‥あんまり、そっちのほうに
頭がはたらかないんですよね、当時から。
まがりなりにも自活できるようになったのは、
「レタリング」の技術を覚えて、
装飾屋とか看板屋で
賃仕事をできるようになってからですから。
糸井 レタリング。
赤瀬川 ええ。
糸井 そういう「非常に原則的な仕事」が
赤瀬川さんの最初の収入源だった‥‥というのも
おもしろいですよね。
つまり「表現」とかじゃなくて
「あなたでも、あなたでも、あなたでもいいんだけど、
あなた上手ねえ」
というような種類の仕事ですよね。
赤瀬川 そうです、そうそう。技術の仕事です。
糸井 ある意味では「誰でもできるようなこと」のほうが
「換金」という部分では、複雑じゃないですね。
赤瀬川 うん、それはそう。
糸井 良し悪しだとか、
価値の高い低いがないところで仕事するほうが、
確実に「食える」時代があったんだ。